求人情報の検索エンジンといえば「Indeed(インディード)」がかなり有名ですが
それ以外にも、この「検索エンジン型」の求人サイトが増えてきています。
その中でも最近特に注目されているのが
「求人ボックス」
というサービスです。
ここ数年で、急成長してきたサービスですので
名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
なぜ、他の「求人検索エンジン型」のサイトよりも伸びてきているのでしょうか?
また、Indeed(インディード)とはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、この求人ボックスについて紹介していきます。
求人ボックスとは
求人ボックスは、株式会社カカクコムが2015年から運営しているアグリゲート型の求人検索エンジンです。
カカクコムといえば、「価格.com」や「食べログ」等のサイトを運営していますので
利用したことのある方も多いのではないでしょうか。
米国発のIndeed(インディード)と違い、カカクコムは日本国内でのサービス運営を行ってきました。
そのため、これまでに培ったやノウハウやコンテンツを生かした日本人向けのデザイン設計や機能となっており
Indeedよりもわかりやすい、といった声もあるように、この「使いやすさ」が大きく評価されていることは間違いないでしょう。
また、求人ボックスは独自の検索エンジンを構築しており、全国の転職サイトや求人サイトから
約500万件超の求人情報を集約し、独自の評価基準で検索結果(順位)を構成しています。
求人ボックスの使い方は、Indeed(インディード)等、他のアグリゲート型の求人検索エンジンと同じで
「雇用形態」「職種」「勤務場所」を入力して仕事を探すことができます。
求人ボックスの検索結果画面に表示される求人には、有料枠掲載と無料枠掲載の2種類があります。
この仕組みはIndeed(インディード)と同様で、ユーザーがクリックされやすい場所に有料枠の求人が表示され
それ以外の部分に無料掲載枠が表示されます。
無料掲載の表示順位はランダムですが、有料掲載枠の掲載順位については、求人ボックス独自の評価基準によって決まっています。
その評価基準とは、主に以下4つの点で、求職者にとって有益だと判断されたものが
上位表示されるようになっています。
■検索ワード
求人情報に含まれるテキスト(キーワード)と、ユーザーが検索したキーワードのマッチング度合い
■情報量
求人情報に、雇用形態や給与、勤務地等の重要度の高い情報が記載されているか
■情報の鮮度
求人情報の新しさや更新度合い
■ユーザー行動
求人ごとのクリック率などからユーザーの行動を分析し、ユーザーにとってより魅力的な求人となっているか
・ユーザーが興味を持っているキーワードや情報が、
・正しく分かりやすい形で掲載されているか、
・そしてそれらの情報は最新のものになっているか、
ということですので、Indeed(インディード)の求人票を作るときに注意すべきことと
内容はほとんど同じですね。
この評価基準は、どの求人サービスでも共通する内容ともいえるかもしれません。
求人ボックスのサイト内にあるコンテンツですが、最近では、求人データをもとにした、
仕事探しのヒントになるデータや記事などの求職者向けのコンテンツが拡充され
ユーザーにとって、ますます仕事探しに便利なサイトになってきています。
このコンテンツ制作力も、求人ボックスならではの大きな強みだと思います。
是非一度、コンテンツ内容をチェックしてみましょう。
求人ボックスの利用者動向
求人ボックスの、幅広い求人情報を、細かなニーズに合わせて横断検索できる点が好評を得て
利用者は若年層からシニア層まで順調に拡大し、2020年5月には月間利用者数500万人を突破しました。
月間利用者数推移
ユーザー層
引用:求人ボックスニュース記事より
(Adobe Marketing / Google Analyticsによる2020年5月時点の計測数値を参照)
直近ではリクルート社のタウンワーク(TOWNWORK)を抜いて、
月間合計訪問数が2000万人に到達間近です。
(SimilarWeb データ取得期間:2020年6月~2021年6月)
訪問数やセッション数については、Indeed(インディード)に及ばないものの、
2020年5月には日本国内のアグリエーションサイトの中では、月間訪問数はトップとなっています。
1訪問あたりのPVはIndeed(インディード)と遜色なく、直帰率も低いことから、
サイトの質が良く、ユーザーが回遊しやすい設計になっていることがわかります。
ウェブサイトパフォーマンス
(SimilarWeb データ取得期間:2020年3~5月)
また、オーガニック検索の比率が多いため、ユーザーからのサイト評価が高くなっており
サイトの認知度アップにもつながっているようです。
今後コンテンツ・機能の拡充、サービスの強化が行われていくことで
求職者にとっての利便性がさらに向上し、サイトへの訪問者数やアクセス数も
さらに増えていくことが予想されます。
求人ボックスのウェブCM開始
今まであまり広告を打つことなく集客を進めてきた求人ボックスですが、
最近新たに求職者向けのウェブCMの配信が開始されました。
女優、歌手など多方面で活躍中の福原遥さんが出演。
「はたらくに、たくさんの選択肢を。」をコンセプトに
「ネイルOK」や「誕生日休暇」などさまざまなキーワードで仕事が探せることを伝える
バリエーション豊かな全6パターンのCMは、YouTubeなどWEBメディアで全編を見る事ができます。
求人数・利用者数、共に大きな伸びを見せている求人ボックス。
日本発祥の求人検索エンジン、日本人が使いやすい設計されたUI、コンテンツ力など
独自の強みを発揮して、今後さらに便利に、使いやすくなっていきそうですね。
今回は、求人ボックスについて紹介してきました。
求人ボックスは、比較的簡単に掲載をすることができますが
運用にはノウハウが必要になってきます。
採用時期や職種、予算に合わせて、Indeed(インディード)と求人ボックスで
求職者にアプローチする、そんな組み合わせの戦略に利用することもおすすめです。